桂林寺(けいりんじ)は1396年(応永3年)に、竺山得仙大和尚(岐阜県関ケ原・妙応寺三世)を拝請して、宇都宮家第十二代当主宇都宮満綱により、内室「祖心院殿宮山玉芳大禅尼」を開基として、宇都宮松が峰に建立した曹洞宗の寺院です。山号の「松峰山」は松が峰に由来しております。1531年に第八世盛翁啓繁大和尚の代に城郭拡張の藩命により、現在の清住の地に移転しました。

1868年(慶応3年)戊辰戦争により当寺は全焼しましたが、檀信徒の協力により、1886年(明治19年)に、現在の本堂が建てられました。1972年(昭和47年)には開山堂、鐘楼堂の再建をしております。 境内には、「山陵志」を著し、「寛政の三奇人」である蒲生君平の遺髪が分葬され、墓碑が立てられております。

1955年(昭和30年)には三十四世廣瀬大通大和尚が桂林幼稚園を開園し、多くの子ども達が学び、巣立っていきました。1996年(平成8年)に閉園となりましたが、今でも桂林幼稚園の思い出を懐かしく語る方は少なくありません。