桂林寺は、戦火により明治元年に前本堂を焼失しましたが、桂林寺三十一世大慧乗参住職が、当時の檀信徒の協力を得て、明治１９年に現在の本堂を茨城県笠間市より移築再建されました。現在の本堂が移築されてから約１４０年、長きに亘り桂林寺ご本尊様はじめ檀信徒のご先祖様を御護り頂き、地域の皆様にも親しまれておりましたが、経年劣化による老朽化に加え、東日本大震災の影響もあり、雨漏りなどの被害も出てまいりました。また、同じく客殿庫裡に関しても同様の被害があり、このままの維持管理は困難と判断しましたため、この度、桂林寺伽藍再建事業として、「本堂・客殿庫裡建設事業」を推進させていただくこととなりました。六百年以上もの歴史を誇る桂林寺に相応しく、皆様の心の拠り所となる本堂・客殿となりますよう努めたいと思います。そしてこの大きな節目に巡り合った皆様とともに歩ませていただければ幸いです。